こんにちは、車ラボです! 今回はMT歴37年の僕が培った経験を活かして、場面に応じた減速チェンジ方法をご紹介します。
車の運転を楽しむなら、ずばりオートマよりマニュアル車に乗るべきでしょう。
あの自分で車を操作しているんだという感覚はオートマ車では味わえない感覚です。
しかし、マニュアル車は運転が難しい、面倒臭いと避けられる傾向にあります。
これは実に勿体ない。
マニュアル車に乗ることで得られるメリットは計り知れません。
そこで今回は37年間マニュアル車に乗り続けてきた私が、マニュアル車の運転方法の中でも難しいと感じる人が多い減速チェンジの方法を場面別にご紹介します。
マニュアル車の減速チェンジ方法と手順を初心者向けに解説!
場面例1)右左折時の減速
走行中最も減速チェンジをする機会が多いのがこの右左折時の減速かと思います。
右左折時の減速チェンジの手順は以下の通りです。
1)ブレーキを踏み速度を落とす
右折、もしくは左折したい曲がり角や交差点に差し掛かる手前でまずブレーキを踏むかと思います。
2)十分に速度が落ちたら(エンジンからノッキング音がしたら)クラッチを踏み込む
十分速度を落とし、エンジンからノッキング音がしてきたらクラッチを踏込みギアを落としましょう。
3)ギアを落とす
セカンドくらいまで落とせば安全な速度で右左折ができるかと思います。
4)半クラからゆっくりギアを繋ぐ
ギアを落としたあとは速度が十分出ているのであれば、そのまま半クラにした後クラッチを繋ぎましょう。
速度が落ちすぎていると感じたら少しエンジンを空ぶかししながら半クラにして、その後クラッチを繋いでやればスムーズな減速ができると思います。
5)右折もしくは左折
安全な速度で右折もしくは左折をしましょう。
右左折の際にはスムーズな減速チェンジも大事ですが、歩行者の見落としや巻き込みのないよう慎重にゆっくり操作をすることが大切です。
場面例2)登坂時の減速
登坂時にも減速チェンジは大活躍します。
ギアがトップやサードに入っている際に傾斜が急な坂道の登坂に差し掛かった際にパワーが足りずどんどん速度が落ちてくる場面があるかと思います。
その場面に差し掛かったら減速チェンジをして登坂するパワーを補います。
登坂時の減速チェンジの手順は以下の通りです。
1)坂道に差し掛かる
まずは坂道を登り始めます。
十分な速度が保てるのであれば、トップやサードで登り切れば良いでしょう。
2)速度が落ちてきたらクラッチを踏み込む
トップやサードで急な上り坂に差し掛かり速度が落ちてくるとエンジンからノッキング音がしてきますので、そのタイミングで素早くクラッチを踏込みましょう。
3)素早くギアを落とす
坂道により推進力が無くなる前に素早くギアを落としましょう。
トップで走行していたならサードでも良いですし、かなり速度が落ちているならサードを飛ばしてセカンドに入れても良いでしょう。
サードで走行していたならセカンドに入れます。
4)クラッチを繋ぐ
半クラでノッキングを防ぎながら素早くクラッチを繋ぎ、アクセルを踏み込みましょう。
どの減速チェンジの場面でもそうですが、ローに落とすのは2速と1速とのギア比がかなり離れている関係で初心者の方にはかなり難しいので、減速チェンジに慣れてからにしましょう。
セカンドでもある程度の坂道なら十分に登坂力が得られるはずです。
場面例3)追い越し時の減速
前方の車を追い越しする時も減速チェンジをしてやるとスムーズに追い越しができます。
もちろんサードやトップのままアクセルを踏み込んでも追い越しはできますが、加速がゆったりしているため少し時間がかかります。
なので減速チェンジをしての追い越しも覚えておいた方が良いでしょう。
追い越し時の減速チェンジの手順は以下となります。
1)クラッチを踏み込む
追い越したい車両の手前でクラッチを踏み込みます。
できればこの時ハンドル操作も一緒に行い
追い越しができる体制を整えておきましょう。
2)ギアを落とす
トップで走行中はサードかセカンドにサードで走行中はセカンドにギアを落とします。
3)アクセルを空ぶかしして回転数を合わせる。
一般的に追い越し時はある程度速度が出ている中での減速チェンジとなるため、アクセルをふかして回転数を合わせてやらないとひどくノッキングしてしまいます。
アクセルをふかし回転数を高めに合わせましょう。
4)クラッチを繋ぐ
半クラから素早くクラッチを繋ぎましょう。
回転数を合わせておけばスムーズに減速チェンジをすることが可能です。
5)追い越しをする。
減速チャンジで加速力を得たら、スムーズに前の車両を追い越します。
追い越しはかなり速度が出ている場面ですることが多いので、右左折や登坂時の時の手順に加えアクセルの空ぶかしで回転数を合わせてやるのがコツです。
これをマスターすればマニュアル車の運転がぐっと楽しくなりますよ。
まとめ
今回は減速チェンジの方法を場面別に3種お伝えしました。
文字通り減速する時にも使いますが、実は加速をしたい時やエンジンブレーキをきかせたい時などにもこの減速チェンジをします。
マスターすれば運転の幅がぐっと広がりますので是非練習をしてマスターして下さい。