こんにちは、車ラボです！今回はMTマニュアル車の坂道発進でエンストする原因と５つのコツをまとめてみました！
私の住まいはイタリアで坂道が多いので、というより坂道で出きている町に住んでいるので運転習い始めは苦労しました。
何が苦労って１番が坂道発進、２番目が駐車。
しかし『習うより慣れろ』で何度もやっているうちに、機械のメカニズムが身体に浸透して来ます。
感覚が機械の操作を憶えてしまうわけですね。
エンストとは「エンジン・ストール」の略です。
自分でエンジンをオフにするのではなく、何らかのトラブルによってエンジンが止まってしまうことです。
目次
エンストの原因とは？
エンストは運転ミスと整備不良が原因で起こります。
MT車がほとんどですが、ATでも起こります。
また整備不良によるエンストは、MT、ATを問わず起こります。
運転ミスの場合を考えてみましょう。
運転ミスの場合
1,発進時のクラッチ操作が荒い
エンジンからタイヤへ動力を伝える途中に「クラッチ」があります。
エンジンの回転がクラッチを通して動力となって伝えられ、タイヤが路面と接触して車は走ります。
この時クラッチペダル操作が急だったり荒っぽいと、タイヤに力を伝える前にエンジン回転数が支障を来たしてエンストします。
エンジンに最も大きな力が必要とされるのは、発進時です。
停止している車を発進させる時に、クラッチ操作が荒いとエンストしてしまいます。
クラッチ操作によって、走行中にエンストすることはあまりありません。
2.減速時にクラッチペダルを踏まないまま
また、走行状態から停止する時に、速度が落ちているにも関わらずクラッチペダルを踏まないままだとエンストします。
エンストは、場所によらずどこでも起こります。
エンジンを掛ける際、ギアを入れてクラッチペダルから足を離したままでいると、エンジンが掛かった瞬間にエンストします。
これを避けるために、クラッチを踏んだ状態でないとエンジンが掛からない仕組みが多くの車に搭載されてはいます。
燃料切れ、バッテリートラブル、アイドリング不良から来るエンジン回転の乱れによってもエンストします。
エンストしてしまったら、エンストした後でも、深刻な整備不良でなければ、エンジンは再始動できるはずです。
慌てずにエンジンを掛け、警告灯を確認しながら進みます。
運転ミスでエンストする原因は『ギアを落とすのが遅い』、『クラッチを踏み込むのが遅い』、ということになります。
エンストしないためのコツとは？
コツその１
例えば登り坂道で停車すると仮定しましょう。
実際に運転しているつもりになってみてください。
この場合、サイドブレーキを解除ボタン（親指で押える場所）を押したままいっぱいに引き上げます。
勿論クラッチは踏んだまま、半クラにしておきます。
ハンクラ（半クラ）とは、発進操作に必要な４０～５０％の中間程度に、エンジン動力をタイヤに伝える操作でクラッチペダルを半ば踏みます。
コツその２
いざ出発、という時にはサイドブレーキを上に引き上げたまま、アクセルを踏みます。
コツその３
エンジン回転数は３０００から、急な坂道の場合は４０００です。
タコメーターで見られます。
コツその４
３０００くらいかな、と思ったらクラッチペダルから足を徐々に外して行きます。（ミートさせます）。
コツその５
車が前に進もうとした時にサイドブレーキをゆっくり下ろして行きます。
回転数は２０００を保ってください。
タコなしでも大丈夫です。
エンジンの回転数が下がるとエンジンの音が小さく低くなります。
どこまでクラッチを戻したらエンストをするかを覚えれば（これ、大事）、エンストする手前でのハンクラがわかるようになりますよ。
エンストしてしまった時には（私もやりました、信号待ちの坂道で）慌てず素早くサイドブレーキを引き上げて、エンジンをかけ直してください。
アクセルを踏み、クラッチを繋げながら（足を外しながら）サイドブレーキを徐々に下ろす、サイドブレーキとクラッチ、アクセルの３者が織りなす連携プレイです。
サイドブレーキを使わない場合は、停止した後にクラッチ（半クラッチ）とアクセルを同時に踏みます。
これで車は動きませんので、発進の時にはアクセルを踏み同時にクラッチを徐々にミートします。
まとめ
いかがでしたか？
私がイタリアの教習所に通い始めた頃に、（長年、病院長の運転士を務めた方が教官でしたが）車はクラッチの遊び（play）だと言っていました。
クラッチを制する者、車を制する、だそうです。
習い始めた時に、はなから路上運転なのでオソロシかったです。
今はAT車が広く普及されましたので、クラッチの面白さを分かる人達が少なくなっているかもしれませんね！
でも、MT車って実は女子ウケがスゴく良いって知ってましたか？