ハリアー純正サスと車高調の乗り心地はどちらがいいか

新型の実力とカスタマイズ

純正サス乗り心地感想

SUVだとワゴン車に近いから走りももっさりしているんじゃないかと思っているならそれは間違い!昔のワゴン車と今のSUV車は走行性能も車高の高さも違います。見た目でみてもオフロード車ではなく、大径ホイールを装着しているのでスポーツカーに見間違えることもあるほど。

新型ハリアー60系は3ナンバー車ということで考えれば十分な走行性能があります。ただ街乗りする人にとってはローダウンしてツライチに近いくらいにしたくなりますね?車高ダウンしてみて後悔しないための情報をまとめました。

トヨタ純正サスペンション

ハリアータイヤホイール新型60系になってもプラットフォームはそのまま。つまりサスペンションそのものは変化していないということです。2014年のフルモデルチェンジでは内部の居住性拡大、ラゲッジルーム拡大などが大きな変更点で、乗り心地やサスペンションの改良などはエレガンスG’sで車高を35mmダウンしてボディ剛性向上のためにスポット溶接も追加されました。

レーダークルーズコントロールが注目されて目立ちませんが、ばね上制振制御もハイブリッド車にのみ追加された安全技術。車体の微振動を抑えて乗員が感じる不快感を低減しようとするもの。私たちが気持ち悪いと感じるのはピッチング(上下の揺れ)でもあるため、電子制御技術などで改良を図ってきました。

乗り心地がいいか悪いかは人によるでしょうが、同クラスSUVでは満足のいく水準ではないでしょうか。街乗りに最適な車高でばねレートも低すぎることはないでしょう。ジャーナリストも一定の評価を与えていて、高速走行しても不安を感じることはないはずです。

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ダウンサスで乗り心地が悪くなる?

zz-rダウンサス

「改造するよりはノーマルのままでいい」というアンチカスタムカーもいますが、完成度の高い改造車は高級車と比較しても同等かそれ以上の質の高い走り味を出しています。そもそもが高級車は高いパーツを惜しみなく使うからこそモータージャーナリストから評価を受けるのです。国産車で高価な素材やパーツを使用すれば価格は高くなるでしょうし、メーカーも採算の合わなくなるクルマを生産できません。

サス交換やローダウンはアライメント調整も必要になったり、ブッシュ類なども交換しないとかえって走りが悪くなり、他のパーツを接触するなど干渉してしまうこともあります。車高調キットはショックアブソーバーとスプリングも含めて新品交換できるので、古い車のリフレッシュや抑えの効いた走りを実現しますが車高調だけ装着しても走りは良くなるとは限りません。

市販されている車高調キットは「ハリアーZSU60W対応」などと適合表がありますが、これは車種ごとに調整されたカスタムパーツで極度に古くなったクルマでないなら装着するだけで変化が出るでしょう。YOUTUBE動画やブログ、口コミサイトでも「HKSパーツで良くなった」など評判もあります。

ただダウンサスでは「HKS製だからいい」「●●はダメなメーカー」というのはありません。車高を変化させた時は同時にアーム類の角度や長さを変えてロッドも替えてアライメント適正化を行なうのが推奨されています。スプリングレートや減衰力はパーツごとに違いがありますし、高すぎるバネレートで「乗り心地が悪い」というのは選び方が合っていないということでしょう。

乗り心地改善する方法

バネレートが高く車高も低いほうがいいとも言われますが、角に足回りをローダウンしてハードなスプリングに交換すると硬すぎてピッチングも収まらずに細かい振動が続いたり跳ねすぎたりします。

乗員が安心して快適に乗れるようにするためには適度な硬さと車高が必要です。昔の車のように車高が高すぎてふわふわ柔らかすぎるスプリングの場合は高速走行すると車体の傾き(ロールなど)も大きくなりすぎて安定がでにくくなります。セカンドシートに座る人ほどピッチやロールで不快感を感じるもので、適度な引き締めが心地よいセッティングになるのです。不快に感じるロールとピッチについてはこちら

まとめ

全高と車高の変化を知っておくと自動車についてもっと理解が深まります。ショックアブソーバーはアライメント調整が必要になることもあり、整備工場や専門知識のあるショップで調整するのが一番でしょう。純正の足回りから社外品のサスキットに交換するのも苦労がかかるんです・・・。

ハリアーは二代目30系AIRSでエアサス装着していたので年式によってはまったく別物の感想を持つことでしょう。新型60系のおすすめ車高調パーツを装着すれば走りも変わってきますが全体のバランスも考えてカスタムしたいものです。

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