こんにちは、車ラボです!今回は法人の社用車両売却を仕訳する方法をご紹介します。
目次
法人の車両車両売却を仕訳する方法とは?
個人事業主ではなく、法人が所有する自動車を売却した場合、売却益や売却損は、事業収入や事業支出になります。
仕訳としては、「固定資産売却益」や「固定資産売却損」として仕訳します。
法人車両を売却する際の注意点
法人車両を売却する際の注意点としては、営業上必要なのかどうかを精査する必要があります。
売却してから「営業先に行くのに必要だった」となってしまっては、遅いからです。
ですので、売却する自動車は、「不要な自動車」ということになるでしょう。
駐車場を借りていた場合は、その経費も不要になりますし、自動車保険なども不要になり、全体的に経費負担が軽減されます。
実際に自動車を売却することを考えると、資産の売却ということになりますから、自動車ディーラーに下取りしてもらうということもありませんので、買い取り専門店に買い取ってもらう、というのがベターです。
インターネットの一括査定というサービスがありますので、それを使えば、一度の入力で複数の買い取り専門店に査定依頼ができます。
手間がかからず、高く売却できるのでおすすめです。
税金対策にオススメの人気車種ランキングTOP3
ここでは、法人が節税のために購入するのにおすすめの車種を3タイプ選んでみましたので、紹介します。
節税という側面を考えたとき、できるだけ多額の現金を経費として算入できることが重要です。
また、売却したときに、売却益に税金がかからないことも重要です。売却益が50万円以下であれば非課税になりますから、その範囲で売却できる車がいいでしょう。
また、自動車の法定耐用年数は6年と定められており、新車登録から3年8か月を過ぎた自動車の耐用年数は2年間となっています。
法人の場合、減価償却率は定率法が適用されるので耐用年数2年の場合の償却率は1.000%となり、全額経費算入が可能です。
そうしたことから考えて、新車では高いが長期間乗れる性能があり、耐用年数2年で計算できる自動車がおすすめとなります。
レクサスGS
2012年型のレクサスGSであれば、一括償却が可能となります。
現行GSの初期型となるGS250であれば、新車時に550万円だったものが250万円くらいで買えますから、利益が1000万円以上出ているのであれば、節税目的での購入もよいかもしれません。
レクサスをおすすめナンバーワンに挙げたのは、故障が非常に少ないからです。また、輸入車ほどは高い印象もなく、それでいて価値が下がりにくいという市場の特性を持っています。
搭載エンジンは定評ある2500ccのV6DOHCで、最高出力は215馬力を発揮します。組み合わされる変速機は6速ATで、発進加速については輸入車よりも格段に速いのが特徴です。
走行距離も3万kmから4万km程度の個体が多く、まだ新車の雰囲気も持っているのが2012年型のレクサスGSと言えるでしょう。
メルセデス・ベンツCクラス
2012年型のメルセデス・ベンツC200ブルーエフィシェンシー・アバンギャルドであれば、一括償却が可能となります。
先代モデルのCクラスとなりますが、C200に搭載されているのはターボ付きの1800cc直列4気筒DOHCエンジンで、低燃費かつ高出力が特徴となっています。
組み合わされる変速機は7速ATです。
レクサスで言えばISクラスになりますので、GSよりも1クラス下になりますが、新車時の価格は約500万円でしたので、それが一括償却できて250万円で買えるというのはリーズナブルです。
CクラスはEクラスほど大きくないので首都圏でも扱いやすく、価値も下がりにくいのが特徴です。故障の少なさも国産車レベルですから、比較的安心して乗れる輸入車と言えるでしょう。
日産エルグランド
2012年型の日産エルグランドであれば、一括償却が可能で、価格も200万円から300万円程度となっており、おすすめです。
三代目エルグランドは2010年に登場しており、FF化で抜本的な改良がなされたのが特徴。250ハイウェイスターは新車時の価格が約350万円。250万円くらいの中古車であれば、走行距離も3万km程度と短く、あと10万kmは十分に乗れるモデルです。
走行距離無制限の2年保証が付いている中古車もあるので、万一の故障があっても金銭負担がないというのは安心です。
最高出力170馬力を発揮する2500cc直列4気筒DOHCエンジンを搭載しており、CVTとの組み合わせでスムーズかつパワフルな走りが得られます。また、レギュラーガソリン仕様なので、維持費が安く済むのもありがたいところです。
会社にお客さんが来たときの送迎や、接待ゴルフなどにも使えるので、法人の車として適した1台と言えるでしょう。
まとめ
法人が所有する自動車の売却は、資産の売却となり、固定資産売却という仕訳になることは冒頭で説明しました。
また、節税目的で中古車を買うということも可能であることは、これまでの説明で分かったと思います。
1000万円の利益が出たときに、250万円の4年落ち中古車を買えば、全額が一括償却できるので、その分節税になることは確かです。実効税率30%とすれば、手元に残る現金は750万円から税額を抜いた約520万円となります。
実効税率30%として、自動車を買わなければ1000万円から税金300万円を引いた700万円で翌年度の営業活動ができます。
車を買って節税した場合は、車と約520万円で翌年度の営業活動をすることになります。その差は180万円ですが、180万円の余裕を持って営業するかどうかは経営者の判断となります。