新型30系でも10・20系でもOK
エアロカスタムするならバンパーの取り外しは必須!もちろんぶつけてしまって補修したい時にもバンパーのはずし方は役に立ちます。アルファード(ヴェルファイア)は大型で重量も大きいためブレーキ制動距離も長くなり、こすりキズなども増えやすくなってしまいます。
「あっ!やっちゃった・・・」
ガリ傷やへこみ、大きな裂け目などは見た目もカッコ悪いし、放っておくとサビや腐食の原因になることもあります。LED交換やヘッドライト交換するときにもバンパーを外す必要が出ることもあります。
覚えておいて損のない、自作DIYで費用を浮かせるために交換作業の流れを把握しましょう!
FRPバンパー交換方法手順
修理補修作業は初心者には難しいでしょう。資格のある整備士でも時間のかかる作業です。悪戦苦闘して自分で修復しても仕上がりが悪くなることもあり、パーツ自体を破損してしまい新品と交換するハメになることもあります。
ただ、ガリ傷や少しのヒビなどは修繕できます!FRPエアロパーツでよくある断裂(割れ目)も一人で修復が可能です。
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バンパー外し方
アルファードでも年式でバンパーやグリル部分が大きく違います。10系・20系と新型の30系では大きくフロントマスクも変わりました。大筋での外し方は以下のようになります。
ボンネットを開ける
フロントグリルを取り外す
フロントバンパーを取り外す
ジャッキアップは不要ですが、クルマが動かないようにサイドブレーキとタイヤ止めで固定しておくといいでしょう。ヘッドライトは基本的に外しません。ネジ類以外は手作業で外せるので軍手などで手を保護しましょう。
グリルもバンパーもビスかネジ止めされているので、まずは取り付け部を見て外しておきます。バンパーの上部にクリップなどが装着されているのでこれも外します。外したパーツ類はなくさないようにすることと、作業手順を覚えておくことです。取り付けるときにはこの逆でセットしていきます。
年式によって作業が異なるかもしれませんが、アルファードのバンパーはタイヤハウスの内側とバンパー下部のビス類を外してから取り外します。クリップはクリップリムーバーなどを使用すると外しやすいでしょう。小さいドライバーを使うと狭い所でも作業がしやすくなります。
リアバンパーの外し方でも、同じ様に止め具を外してから外装パーツ部分を手作業で外していきます。リアにもFRP製のエアロパーツが取り付けてあるなら、割れないように慎重な作業が求められます。取れないから強引に!とやると亀裂が入ったり破損しやすくなるでしょう。
下地処理
外したら、傷や割れ目の周囲にある削りかすや汚れ部分などを落としておきます。ディスクサンダーで削り、塗装のゲルコート層を削り落とします。
次にサンドペーパーで補修部分の下地処理をしましょう。割れた部分のガラス繊維と樹脂部分が繋ぎ合わさりやすいようにするための処置になります。
割れている部分はガムテープや両面テープで目張りをして固定します。シワや歪みが出ないようにていねいに合わせておきましょう。
張り込み準備
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FRP補修用のガラスマットはホームセンターなどで購入できます。張り込む分だけカット。スプレーのりを吹き付けて仮固定すると出来上がりがよくなる!その後割れた部分に合わせて張り込みしましょう。
バンパーの修理には市販のFRP樹脂補修用硬化剤を準備。
軽量カップにポリエステル樹脂を移してから作業。樹脂と硬化剤の混合比率を確認して混ぜ合わせていきます。100:1のはずですが、説明書なども確認してみて比率を調整。これはすぐに硬化が始まることもあるので手早く準備しよう。
混ぜ終わったらガラスマットに染込ませていきます。多層で塗りつけるので、空気が入らないようにハケを使い1層目を塗りこみます。ガラス繊維を貼り付けた、2層目を同じ様に塗りつけます。ガラスマットを張り込んでいくと強度が強くなるのでおすすめ!納得のいく仕上がりになったら目ばり用のテープをはがしておきます。
パテ盛り作業
これも市販のポリパテを使って、DIYの定番「厚付けパテ」作業にチャレンジ!補修箇所に塗りつけたら、乾くのを待ちましょう。時間がかかるならそれだけ待ちも必要です。
乾いたら100番前後のサンドペーパーを使い、表面を削って研いでいきましょう。この作業を繰り返してもとの状態に近づけていきます。塗装前にマスキングテープで他の部分を保護します。その後プラサフを吹き付けて塗装。2,3回程度に分けて塗りつけたらラッカーパテなどでうすづけパテを盛りましょう。
これも600番前後の耐水ペーパーで研いでいきます。水をつけて削り込み作業を入念に行ないます。
塗装 仕上げ
塗装はエアロパーツにあった色に近いスプレーを使います。タッチペンを使いスプレーができるものもありますが、エアープラスなどが使いやすいはず。塗装処理は仕上げ作業も大事なので、コンパウンドを使ってきれいに磨き上げていこう。ツヤを出したいので耐水ペーパーも使って表面を磨きます。
出来上がったらバンパーを取り外し作業と逆の手順で装着。交換してみて不具合がないか確認してみたら完成!
まとめ
本格的にバンパーを修復するとなるとヒートガンやバーナーなどを使います。これは未経験者や初心者には手に負えませんね。二つに割れてしまったFRPエアロパーツは、自作DIYでは補修ができなくなります。
新品のバンパーかトヨタの純正品に交換するのもいいでしょう。整備工場やトヨタディーラーに持ち込む場合、工賃は数万円以上かかります。新品でもフロントエアロは同じくらいの価格なので、あきらめて新品交換にすることもおすすめします。修理品は高い料金を支払っても耐久性や強度に不安が出たりしますから。
バンパー部分の損傷具合がひどいと、普通の自動車買取業者には下取りできません。ディーラーでもいくらにもならないでしょう。事故車買取専門業者に持ち込むことも考えてみてください。