10系、20系、30系と燃費比較
2.5l、3.5lのV6エンジンとモデルが豊富なアルファード。燃費が悪いと言われている4WDですが、ハイブリッドのモーターでの燃費向上が期待されます。
「省エネのエコカーなのに燃費が悪い?」
「ガソリン代はどのくらいかかるんだろう」
カタログデータと実燃費では走行条件などで大きな差が出てきます。新世代のエネルギーとして期待されているハイブリッドと合わせて、アルファードの燃費についてまとめました。
目次
アルファードのカタログ燃費
車種名 | 燃費(カタログデータ) |
---|---|
アルファードG・V(10系) | 8.6~9.7km/l |
二代目アルファード(20系) | 9.1~11.6km/l |
三代目アルファード(30系) | 9.1~12.4km/l |
二代目ハイブリッド | 16.4~17.2km/l |
三代目ハイブリッド | 16.2~19.0km/l |
アルファードの実燃費
画像 RAFAT JARADAT
ミニバンとして、実用性ならどの程度の燃費性能があるのか気になります。エコカーでなくとも普通の車での実燃費はカタログデータの8割以下になると言います。悪い走行条件や運転方法次第ではこれ以下の数値が出るでしょう。
◆二代目アルファード(ガソリン)
・燃料タンク 65L
・満タンでの走行距離 約680km(10・15モード)
◆三代目アルファード(ガソリン)
・燃料タンク 75L
・満タンでの走行距離 約750km(10・15モード)
新型30系のアルファード(ヴェルファイア)にはアイドリングストップ機能が付きます!オプション装備などで一部制限がありますが、アイドリングストップ中でもエアコンを作動させたままにできる便利なシステムです。街乗りが多いシティ派の人なら実燃費の違いを実感できるはずです。
ハイブリッドの場合の実燃費は大きく差が出ると言われています。ただ、ガソリンタンク容量はガソリン車でもハイブリッドでも同じになります。重量はハイブリッドモデルの方が重くなっている分、それだけ発進加速にエネルギーがいるようになります。
ガソリンタイプのモデルなら、依然と同様に走り方や交通状況で実燃費は変わってきます。ハイブリッドシステムの動作はコンピューター制御のため、省エネに大きく貢献してくるかは疑問の残る所でしょう。ストップアンドゴーを繰り返す市街地では実燃費は悪化してきます。
「結局はどのくらい走れるのか」
カタログデータ通りの性能を引き出したいなら、走り方や道路選びなどで燃費を上げていく工夫も必要です。
燃費を良くする方法
省エネやランニングコストを下げるためにハイブリッド車を購入する人もいるでしょう。ガソリン代が高くなることが分かれば、燃費の良い車が欲しくなります。アルファードは特に大柄で乗り方や使用環境に左右されやすいクルマです。エグゼクティブラウンジやGやXなどのグレードよりもハイブリッド車の燃費性能が目立ちます。
運転方法改善
画像 LGEPR
アルファードは全モデルでオートマチック車になっています。ATモデルではクリープもあるため、アクセルの無駄吹かしでは燃費も落ちてきてしまいます。交通事情を考えた走り方が最適です。前のクルマや信号の状態・渋滞状況などを見て、燃費走行をしましょう。
運転方法を変えると、カタログスペック以上の実燃費を引き出すこともあります。これはドライバーの腕の話ですね。ハイブリッドなら、モニター画面(ハイブリッドシステムインジケーター)に表示されているパネル類でシステムの動作具合を確かめると判断の助けになります。
VVT-iエンジンでのトルク特性なども熟知していると燃費向上になります。「そっとアクセルを踏んだから燃費が良くなる」と言うのは間違いのようです。無駄のない加速をすることでカタログ数値よりも良い実燃費を引き出せます。
アイドリングストップ
普通のクルマでも、停止中にはエンジンを止めると燃費が良くなると言います。新型アルファードにはアイドリングストップ機能(Stop & Start System)も装備されました。これは自動停止するシステムですが、OFFにすることもできます。市街地走行で役に立つ機能ですが、数秒程度の短い時間だけアイドリングストップをしてもかえって燃費が悪くなることも指摘されています。
エアコンも停止してしまうことが問題ですが、アルファードではシステムの作動中でもエアコンは使えます(オプション装着車のみ)。ただ、基本的にエアコンは停止すると燃料節約になるものですから、考えて使用したいものです。
日常メンテナンス
エンジンオイル交換はアルファードでも大切な要素です。定期的なオイル交換は車の寿命も長くします。オイルを交換するとエンジン自体のパワーを引き出すことにもつながり、各部の汚れを除去することにもなります。
メンテナンスフリーのクルマはまだ実用化されていません。エアロフィルターや各部のメンテナンスを行なうことで、燃費向上にもなります。
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まとめ
回生ブレーキシステムや2AR-FXEエンジンの特徴を知った走り方がガソリン代節約に役立つでしょう。エコドライブモードなどの電子制御システムの作動具合を見ながら燃費計測してみると効果の違いに気がつきます。新車を買いたい人にはまず試乗車の短い時間の中で体験してみてもいいかもしれません。
反対に言えば、ハイブリッドや電子制御システムの動作を理解していないと燃費が悪化するとも考えられます。自動車の性能を引き出すのもドライバーしだいのようです。年間維持費を安くするなら普段から意識しながら運転したいものですね。
ミニバンは燃費が悪くなりやすいので、特に旧型のアルファードGやVに乗っている人は新型車に乗り換えるとランニングコスト削減にもつながります。