10系・20系・30系の大きさと実用性
トヨタアルファードはミニバンとしてはほぼ平均的なサイズになっています。アメリカの同タイプミニバンなら2000mmを越えるものもあり、日本車としては住宅事情などを考えられた寸法になっているのです。
車幅感覚が分からないと、こすって板金することにもなりかねません。修理費もかかって気分もヘコんできてしまいますよ。
実用性などを考えてアルファードの車幅は大きいのか比較をしてみました。ヴェルファイアも同等の大きさになります。合わせて車庫入れなどについての情報もまとめています。
目次
アルファード車幅比較
車名 | 全幅 |
---|---|
初代アルファードG・V(10系) | 1805mm |
二代目アルファード(20系) | 1830/1840mm |
三代目アルファード(30系) | 1850mm |
同じミニバンではエルグランドは1850mm、エスティマが1820mm、オデッセイが1800mmとなっています。ホンダラグレイト1935mmが国内ミニバン最大サイズになります。
車幅(全幅)とドアミラーの関係
新型アルファードのカタログ数値では、全幅は1850mmとなっています。この中にはドアミラーやはみ出したタイヤの大きさは考慮されていません。
ミラーは折りたたむこともできますが、それでも車体の外側に張り出しているため、車庫入れなどの状況で問題になることもあります。ワイドタイヤを装着していると車体よりも外側にタイヤが張り出すため、狭い路地や駐車場などで接触することもあります。
エアロパーツでフェンダーをワイド化すれば、もちろん車幅は横に広がることになります。
それに、タイヤには「たわみ」があります。
タイヤの空気圧が適正よりも低いと、たわんで横に広がります。3ナンバーであり、日本の交通事情からすると大柄のトヨタアルファードは接触事故を起こしやすいクルマになっています。
駐車場に入れる際の注意点
立体駐車場やマンションの駐車場には「全長○m・全高○m・全幅○m」という注意書きがあります。
ほとんどの駐車場は1800mm前後の制限があります。アルファードG・V・新型アルファードでも車幅はこの制限数値とほぼ同じになっています。重量制限もあるため、ほとんどの立体駐車場には入庫ができません。
自分の庭やガレージに入庫する際にも「実際に車庫入れができるのか」が気になることだと思います。新車を購入する前に試乗してみて確認したり、ディーラーや中古車販売店の店員に質問してみるなどの対応策が必要です。
立体駐車場の機械を破損してしまうと賠償責任が出るため、大きさの確認が必要になります。車庫入れ練習やナビシステムの利用などで遠回りするなど工夫が必要なのです。
はまって出られなくなる人もいます。
車幅と旋回半径
ハイエース系列としてやや大柄なミニバンなのが悩みのアルファードです。小回りがどれだけ利くのかはホイールベースなどが関係します。
- 全長
- 全幅
- ホイールベース
- トレッド
- オーバーハング
項目 | 数値 |
---|---|
全長 | 4915~4935mm |
全幅 | 1850mm |
全高 | 1880~1950mm |
ホイールベース | 3000mm |
車両重量 | 1920~2220kg |
トレッド(フロント) | 1575mm |
トレッド(リア) | 1585mm |
最小回転半径 | 5600mmm |
最小回転半径が5.6mになり、狭い路地では曲がりきれず、接触事故が起こります。交差点での巻き込み事故やガードレールの接触などが多くなってしまうのです。エグゼクティブラウンジでもボディサイズはほぼ同じなので取り回しは気をつけましょう。
大きさに困るならやはりダウンサイジングなクルマ。コンパクトカーや軽自動車、ミニバンの中古車探しするならなびくる+がおすすめです。
車幅感覚
旧型アルファードは一回り小さいサイズになっていますが、ミニバンはセダンやコンパクトカーよりも内側、外側が接触しやすいところがあります。全長の大きさよりも後ろが長いことを理解する必要があります。
特にアルファードは死角が多くなることも問題なのです。
車庫入れ練習するなら狭い場所では行なわず、広い敷地に段ボール箱を置いてみるなどで車幅感覚をつかむと良いでしょう。ホワイトラインを引いて切り返しの練習が技術向上に役立ちます。
据え切りせずに車の軌道を頭に描きながらハンドル操作をしましょう。ミニカーなどでイメージトレーニングするのも安全で、クルマの動き方をつかむのに向いています。
◆感覚を覚えるコツ
- タイヤがどの辺りにあるか把握する
- 死角を意識する
- 運転席からの視界と実際との違いを確認する
- 車体の大きさを常に意識する
車庫入れ・駐車のコツ
ボディサイズが大きいミニバンでは車幅感覚も大事です。運転経験の浅い初心者ドライバーなら駐車時に一苦労しますね。
ポイントとなる部分はこちら。
- 目標となる所に幅寄せする
- バックの開始位置が離れすぎない
- 左右のドアミラーで位置確認
- 内側部分を接近させるが接触しない程度にする
一昔前のノンパワステのクルマは「据え切りせずに駐車する」ことが大前提でしたが、今はパワーステアリングは標準装備でタイヤの傷みも少なくなっています。停車したままで目一杯据え切りして一度も切り替えしせずにバックすることが大切です。斜めにして準備に入る人がいますが、スペースが狭い所ではまっすぐに停車してバックに入りましょう。
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まとめ
ほとんどの日本の裏路地では曲がりきるのにギリギリの寸法になっています。中には曲がりきれない路地もあるでしょう。購入する際には道路事情や駐車場なども考慮しながら検討する必要があります。
中古車を売却して他車から買い換える場合や、新車購入時には車幅や全長・全高なども考えなければなりません。トヨタのトヨペット店などから試乗車に乗ってきて道が通るのか確認してみることをおすすめします。レンタカーやカーシェアリングでミニバン走行体験してみる方法もあります。
同じミニバンでもエスティマやオデッセイ、エルグランドはサイズが違います。比較するなら車内の広さや床下スペース、ラゲッジルームなどを見てみましょう。