車が水没したら……修理と買取どっちがお得かなどを解説。

2019年の台風19号の被害は凄まじく、川の氾濫によって辺り一面が水没してしまった地域も多いようですね。

このような場所では、基本的に平地に駐車してある車も殆どが水没してしまっていると思います。

そこで今回は水没してしまった車をどうすればいいのかについて紹介します。

まずは車の被害程度を確かめる

同じ水没した車でも、マフラーまで浸水した車と天井まで冠水した車では扱い方が違ってきます。

なのでまずは自分の車の被害の程度を確認しましょう。

なお、このときに絶対にしてはならないのが車のエンジンを起動させることです。

マフラーまで車に浸かってしまっている場合、水がエンジン内に入り込みエンジンを壊してしまう可能性もありますし、それ以外にも配線のショートや最悪の場合感電する危険もあります

多くの場合、水没した車というのは綺麗な、透き通った水ではなく川の氾濫などで溢れた泥水に浸かっているため、浸水した高さは見た目である程度判断できると思います。

車がどこまで浸かったかがわかれば、ある程度状況はわかるため『とりあえずエンジンがかかるか確かめてみる』という行動は取らないようにしましょう。

マフラーより下までしか水が来ていない場合

マフラーまで水が来ていない場合は、エンジンや電気系統に異常が出る可能性は低いです。

ただ、上にも書いたとおり泥水に浸かった可能性が高いので普通の水たまりの泥ハネで汚れたときなどとは違い、奥の方まで泥が入り込んでいることもあります

タイヤのブレーキローターやタイヤ本体も交換しなくてはいけない可能性はありますが、基本的に保険の範囲で十分に修理が可能です。

マフラーの上まで水が来ている場合

マフラーの上部まで水が来ている場合は、上にも書いたとおり自分でエンジンを起動せずに出張修理の業者などを呼ぶことをおすすめします。

修理にするか廃車にするかの分岐点がこの辺りで、エンジンに異常がなければこの辺りの浸水までは保険で修理ができる可能性が高いです。

もしエンジンの起動中にマフラーに水が入った場合、エンジンに吸い込まれた水が内部を壊してしまうため、エンジン交換が必要になり修理代は50万円以上になる場合が多いです。

シートまで水に浸かっている場合

浸水時や浸水後にエンジンを起動していない場合、この高さでも十分なクリーニングとメンテナンスをすればエンジンがかかる可能性はあります。

ただ、シートまで水に浸かっている場合、完全なクリーニングは難しく悪臭がしたり内部にカビなどが生える可能性が高くなります。

また、修理後しばらくは走れても後々に故障する可能性は高い上、一度水没した車は中古車買取店で買い取ってもらえない可能性もあります

ここまで水に浸かった場合は、よほど車に思い入れがない限りは買い替えを考えたほうがいいでしょう。

天井まで冠水した場合

エンジン、電気系統の部品などほぼ全てに異常が出ていると考えて問題ありません。

思い入れがあったとして、修理というよりはほぼパーツの総入れ替えになる可能性が高いので廃車にすることをおすすめします。

水没車の保険はどんな扱い?

任意の車両保険に加入している場合、地震による津波で水没した場合などを除き、台風や洪水、ゲリラ豪雨等による水没は保険の適用内であることが多いです(適用外である可能性もあるので、その辺りは保険会社に問い合わせて確認が必要です)。

ただし、保険が適用されても上に書いたように修理が困難な場合や全損扱いになる可能性もあります。

全損というのは『車両の修理代金が車両の価値を超える場合、保険会社は車両の価値分だけの金額を払います』という意味で、保険に入ってさえいれば車がどれだけ壊れても元通りになるなどということは残念ながらありません

ただし、全損扱いになって保険金を受け取ったからには車は廃車にしなければならないというルールなどはないので(保険の内容にもよりますがおそらくないです)、保険会社からお金を受け取った後、さらに買取業者に車を売って新車購入の資金の足しにすることをおすすめします

水没車は意外と高く買取可能?

この画像は株式会社タウという事故車買取専門業者の買取実績です。

水色の線が水没したラインで、上では修理不可能と書いたような車でも意外と高額で売れていることがわかると思います。

これにはいくつか理由があって、まずこの会社の事故車は基本的に海外で販売されます。

海外では人件費が安いので修理費用が安上がりな上、交換パーツを他の事故車から取り外したユーズドパーツを使うため安く直して高く売ることが可能になるのです。

特に水没車は事故による破損車と壊れる部分が全く違うため取れるパーツが多く、その分高額で買い取りをされることも多くなっています。

修理工場や保険会社の人に『この車はもうだめだね』などと言われた場合でもどうせ二束三文と思わずに見積もりを取ってみましょう。意外と高く売れるかもしれませんよ。